6代目山口組「餅つき会」がプロパンガスではなく電気蒸し器使用に変わった裏事情

国内 社会

  • ブックマーク

神戸山口組の動向は

 一方、6代目山口組と敵対する神戸山口組は音無しの構えを見せてきたが、年末にかけて動きがあったとされる。
昨年12月26日に納会を開き、「事必帰正(じひつきせい、あるいは、じひつきしょう)」という指針を発表したというのだ。聞き慣れない言葉だが、韓国でしばしば使われる四字熟語で、万事必ず正しい道理に帰する、不正は決して長続きしないといった意味なのだとか。

 実際、韓国の政治家や芸能人がスキャンダルに巻き込まれた際などに、この四字熟語がしばしば登場するという。2023年12月、韓国の人気アーティストグループ・BIGBANGのメンバーでソロでも活動しているG-DRAGON(本名クォン・ジヨン、35)が、薬物使用疑惑をめぐって警察で事情聴取を受けた後にSNSで心境を綴った際にもこの言葉が登場している。

 今回なぜ神戸山口組がこれを方針として掲げたかについてはハッキリしていないという。解釈は分かれるところだ。

「“不正は決して長続きしない”という場合の不正とは、例えば薬物や特殊詐欺のことを指しているとも取れます。井上邦雄組長は、薬物はもちろん特殊詐欺を蛇蝎のごとく嫌っており、それが関係している可能性はありますね」(同)

 2023年に世間を震撼させた特殊詐欺事件、通称ルフィ事件関連では、指示役のさらに上役と井上組長との「盃写真」が流出したことがあった。それだけに、そうした犯罪とは関係ないということをアピールしたかったのではないか、という見立てである。

 もちろん、正義は神戸山口組側にあり、6代目山口組は長続きしないというメッセージだと解釈することも可能。なかなか思わせぶりな指針だと話題を呼んでいるという。

【関連記事】本文中に登場した“浮かない顔をしていた幹部”の過去については、『暴力団組長が「ディズニーランドに行きたい」という内妻の願いをかなえて逮捕された』で詳しく報じている。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。