香川照之が年下女性と「極秘再婚」 すでに“男子”が誕生していた【スクープその後】

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追い打ちとなった猿翁との同居

 そんな知子さんにさらに追い打ちをかけたのが、香川の父、猿翁との同居。夫婦間の溝は修復不能なところまで深まり、最終的に離婚に至るのである。

 その猿翁に対してこれまでに香川が抱いてきた心情は、他人にはうかがい知れない。65年12月、当時三代目猿之助を名乗っていた父と、女優・浜木綿子の長男として生まれた香川。しかし、ほどなくして父は踊りの師匠・藤間勘十郎の妻で、初恋相手でもある藤間紫と不倫関係に陥り、香川が3歳の時に離婚。以降、藤間と結婚した父とは断絶状態にあり、歌舞伎とも無縁の生活を送っていた。成人し、父の許を訪れた香川に向かって、「いまのぼくとあなたとは何のかかわりもない」「あなたは私の息子ではない」と言い放つ猿翁は、彼の中に“大きな壁”として存在し続けていたに違いない。しかし、知子さんと結婚し、長男の團子が誕生すると心境に変化が生まれる。

〈長男が生まれたことで、先祖代々歌舞伎俳優の家に生まれて、その血を受け継いでいる責任感も同時に生まれたんですね。私から二代続けて、歌舞伎から離れてしまっていいのだろうか――と〉(「演劇界」12年7月号)

澤瀉屋にとって明るいニュース

 03年に脳梗塞を患って以降、療養生活を送っていた猿翁と同居を始めたのは11年。同年9月に記者会見を開き、息子と共に歌舞伎界入りすることを表明した。会見に同席した猿翁が、元妻の浜木綿子に対して、「浜さんありがとう。“恩讐の彼方”にありがとう」と述べる場面は、見る者の心を揺さぶらずにはおかなかった。

 45年ぶりの父との和解と、46歳での歌舞伎界入り。澤瀉屋の歴史に残る前代未聞の出来事を成し遂げた香川の剛腕には感服する他ないが、元妻の知子さんはその“犠牲者”といえるかもしれない。香川は彼女と離婚後もドラマに映画、歌舞伎と多忙を極める生活を送ってきた。

「香川さんはただでさえ歌舞伎の世界で覚えなければいけないことがたくさんある。その上、ひいきの方々への対応といった、通常なら奥さんがやることまでお一人で全部やらなければならなかったのは、本当に大変だったと思います」

 そう話すのは、歌舞伎評論家の上村以和於氏である。

「主人が安心して歌舞伎に打ち込むために支えてくれるような奥さんと再婚したのだとすると、香川さんにとっては非常にありがたいことに違いありません。また、その再婚相手との間に男児が生まれたのなら、猿之助の件で揺れている澤瀉屋にとって明るいニュースになるでしょう」

 古典演劇評論家の水落潔氏も言う。

「歌舞伎役者にとって奥さんの存在は非常に大きい。ごひいき筋をうまくまとめたり、主人に代わって事務的な交渉事も行う。主人が言いにくいことを松竹に対して要求したりするのも奥さんの仕事です」

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