永野芽郁 映画界の巨匠のお気に入り、愛車はハーレー、感情を爆発させる演技が…人気の秘密を探る

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 永野芽郁(24)が主演するフジテレビの月9「君が心をくれたから」(月曜午後9時)が、8日にスタートする。月9はこのところ苦戦が続く。実力も人気も若手でトップクラスとなった永野の起用で巻き返せるか。そもそも永野はどうして人気なのだろう。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

若者が永野を支持する理由

 永野芽郁の人気の特色は若者からの支持が厚いこと。LINE公式アカウントの「高校生新聞編集部」による調査「中高生が選ぶ『好きな女優ランキング』」(2023年8月)でも、今田美桜(26)と並んで1位だった。このランキングに限らず、若者を対象とした女優の人気調査では上位の常連である。

 同11月23日に日本武道館(東京都千代田区)で行った単独イベントも、観客は若者が中心。約1万5000人分あった7200円のチケットは瞬く間に売り切れた。

 なぜ、若者は永野に惹かれるのか? まず、芸能人にしては、珍しく気取りが感じられないことが挙げられる。身近に思えるのだろう。趣味もバイクと一般の若者たちと重なる。

 ただし、愛車はちょっと異質。ハーレーダビッドソンの「Street Bob 114」だ。重量は約290キロ、排気量は1868ccのモンスターマシンである。永野は17歳で中型(普通自動2輪)免許を取り、2023年に大型2輪にステップアップした筋金入りのライダーだ。

 YouTubeで公開されているハーレーの納車と初運転の様子を見ると、永野のバイク好きがよく分かる。「メッチャかっこいいんだけど!」と大はしゃぎ。届いたばかりの愛車を「うちの子」と呼び、「かわいい!」と何度も口にした。いやいや、実際にはこの上なくゴツいバイクである。

ケンカの達人・ヤンキーOLを熱演

 仕事の選び方にも気取りが感じられない。近年の女優はCMの仕事の比率が高いこともあって、イメージを強く気にする。このため、粗暴なシーンや喫煙シーンをNGとする女優も珍しくないが、永野は作品のためになるなら気にしない。

 主演映画「地獄の花園」(2021年)は暴力的シーンの連続だった。この作品はオフィス街が舞台で、永野は直子というOL役なのだが、社内外でヤンキーOLたちが体を張った抗争を繰り広げていた。まるで毎日が格闘大会だった。

 当初は広瀬アリス(29)が演じる直子の同僚・蘭がケンカ最強で、直子を他社のヤンキーOLたちの脅威から守ってくれていたものの、袋叩きにされてしまう。直子は窮地に陥った。

 直子はやむなく自分で戦い始める。これが桁違いに強かった。普通のOL生活を送りたかったので隠していたが、直子は名門ヤンキー一族の生まれで、ケンカの達人だったのだ。「テメー殺すぞ!」などと叫びながら、向かって来るヤンキーOLを片っ端から瞬殺する。

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