増位山 「そんな女のひとりごと」は130万枚の大ヒット…「相撲は副業?」と言われながら掴んだ“最初で最後のチャンス”

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 朴訥としていながらも、どこか艶がある歌声。歌手としてステージに立った現役力士・増位山に、昭和のお茶の間は魅了された。一時は「相撲が副業」とまで言われたが、父子二代で大関昇進を果たした名力士だ。だが実は、父の三保ヶ関親方には入門を“お断り“されたという過去もあった。※双葉社「小説推理」2011年6月号 武田葉月「思ひ出 名力士劇場」から一部を再編集

 カラオケボックスなどなかった、昭和50年代。

 スナックの片隅で水割りを飲んでいると、有線で流れてくる歌謡曲。...

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