なぜ若者に嘲笑されても「おじさん構文」はなくならないのか? 中高年が「絵文字」を送らざるを得ない“切実な事情”

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相当恥ずかしい

 絵文字や赤ちゃんことば的なものといえば、かつて「週刊新潮」がスッパ抜いた阪神の元監督・和田豊氏が不倫相手に送っていたメールが「恥ずかしい」と評判だったが、あの手の「おじさん構文」は今はさほど恥ずかしくないのだろうか。和田氏のメール内容は以下の通り。「チュッ」は実際はキスマークだったという(※編集部註 〇〇はお相手の女性の名前)。

〈愛しい〇〇!おはよー!チュッ(笑)><もう俺と〇〇は既に運命共同体となっておりますので、どうか最後までお付き合い下さい(笑)。><明日の晩は抱っこして、腕枕して寝てあげるからね><○○!俺にもチュッは(笑)?>〉

 これは、和田氏にとっては相当恥ずかしい。私自身、絵文字や顔文字、さらにはフレンドリー過ぎるメッセンジャーやメールの文面が恥ずかしいからこれらを使わないと頑なに決めているのである。

 この手のメッセージを私なりにオッサン視点で作ってみた。最後に見ていただきたいが、本当に恥ずかし過ぎる(爆)。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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