「熊本出身だから巨人にしか行けなかった」 V9巨人の5番・末次民夫が語った感動の裏話(小林信也)
末次民夫(現・利光)が巨人入りしたのは1964年11月。直前10月の日米大学野球には3番レフトで出場。中央大で首位打者2回、ベストナイン4回、通算打率.303、10本塁打の成績を残している。
入団1年目の65年から巨人の9連覇が始まる。
「キャンプで先輩たちの打撃を見て、これは勝負できないなと思いました」
当時、巨人は次々に他球団の主軸打者をトレードで獲得した。「ONの後を打つ強打者」を川上哲治監督が待望していた。末次入団の年は東映から吉田勝豊、近鉄から関根潤三、66年には西鉄から田中久寿男、67年にも西鉄から高倉照幸、広島から森永勝也を取った。...