「結弦はまだ大人としては未熟」 祖母が語った羽生結弦の離婚への思い 報道管制の背景に「チーム羽生」の存在か

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「完璧主義者であるがゆえに…」

 世間の賛否両論を招いたのは前述の通りだが、今回ばかりは結婚相手を最初からオープンにしていれば、余計な詮索なども生まれなかったのではないか。そういった指摘がSNS上では絶えず起こっている。

「羽生さんは完璧主義者であるがゆえ、周囲からもそうあるべきだと期待されてしまう。それが今回のような悲劇を招く要因の一つではないかと思います」

 そう嘆くのは、コラムニストの辛酸なめ子氏。

「最近では大谷翔平さんのような国民的スターに対しても、世間は公私ともに“完璧”を求めてしまいがちです。スケート界で結果を残し完全無欠だった羽生さんにも聖人のような人格者であってほしい。そうした期待を一身に背負い、実際に達成してきた姿を見てきた人々からすれば、『105日離婚』は到底納得のいくものではないでしょう」

「末延さんの再スタートに期待」

 辛酸氏はこうも指摘する。

「羽生さんが周囲の期待に応えようとすればするほど、家族もチーム一丸で彼を守ろうとする意識が強くなっていったのでは。結果として羽生さんへの『報道管制』は皇族に対するもの以上に感じてしまいますが、結婚した際に新しいチームの一員となった奥様に対しても、羽生さんを守ることが優先されすぎて抑圧を強いてはいなかったか。その点が気になりますね」

 家族問題評論家の池内ひろ美氏はこんな意見だ。

「隠されれば隠されるほど、この目で見たくなる、知りたくなるというのが人間の本性ですから、仮に羽生さんが“末延さんと結婚します。これからも見守ってください”などとコメントを発表していたら、フィアンセのウエディングドレス姿を披露していれば、こんな悲劇にはならなかったのではと思ってしまいます」

 そう話した上で、

「末延さんが演奏する曲に合わせて羽生さんがスケートを披露する。それが実現すれば理想的な夫婦になるはずだったのに、単なる一般人ということにされてしまった。もちろん最初から専業主婦になることを望んでいたのであれば問題ありませんが、彼女は人様の前に立って仕事をするアーティスト。結婚に際しても、彼女の方から表舞台に出たくないと積極的に決断したとは思えないのですが」

 再び辛酸氏が言うには、

「結婚前から離婚に至るまでの間、決して末延さんは周囲に漏らすことなく、チーム羽生と一丸となって言いつけを守って生きてきたように見えます。結婚を前に、これまで築いてきたアーティストとしての仕事もすべて辞めてしまったことからしても、奥ゆかしさを感じます。本人にとってもよい具合に“再スタート”が切れることを期待したいと思っています」

 前編では、離婚やアーティストとしての再始動について、末延さんが初めてメディアに語った本心を紹介している。

週刊新潮 2024年1月4・11日号掲載

特集「『105日離婚』沈黙の果て初の肉声 『羽生結弦』前妻が語った覚悟」より

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