「結弦はまだ大人としては未熟」 祖母が語った羽生結弦の離婚への思い 報道管制の背景に「チーム羽生」の存在か
祖母すら末延さんと対面できず
驚かされるのは、羽生の親族でさえ当初は結婚相手がどこの誰かも知らされていなかったことである。
結婚発表の直後、仙台市内に暮らす祖母に尋ねたところ、
「私たちも結婚したのは知っていますけど、(相手が)どういう人かは教えてもらっていません」
と話していたし、離婚発表後に改めて聞いても、
「結弦とは秋ごろに奥さんと一緒に食事をしようと話していたので驚いています。結弦はまだ大人としては未熟ですが、これからの人生で成長していってほしい。お相手にはこのたび、誠意を込めて対応したと聞いています」
つまりは羽生の祖母でさえも、肝心のお相手にはキチンとした形で対面できていなかったのだ。
チーム羽生
背景には羽生自身が、そして母親と姉を中心とした「チーム羽生」の存在が見え隠れするという。
先の芸能デスクによれば、
「現役時代、羽生さんが頭角を現し、顔と名前が知られるようになっていくのと反比例して、記者が家族のことを記事にするのはタブーになっていきました。アスリートの立志伝で親兄弟など家族にエピソードを聞くのは取材の定番ですが、羽生さんの場合は家族の名前や年齢を出すのもNG。取材で私生活の話に踏み込めば“競技に関係ない。家族の名前は出さないで”とくぎを刺されるし、記事にした社へは猛烈な抗議が来たそうです」
たしかにスポーツ紙などが報じるフィギュアスケートの記事において、五輪で羽生がメダルに輝いた際などでさえ、献身的に支えてきた両親や姉といった家族のコメントはほとんど出ない。
フィギュアスケートの関係者に言わせると、
「羽生さんの母親は、息子の食事から競技に臨む衣装作りまでを担い、希代のメダリストを生んだことは評価されていいと思うのですが、自分がマスコミに取り上げられて“ステージママ”といった見方をされるのが嫌いだったのだと思います。手塩にかけた息子が私生活をあれこれと詮索されては競技に支障が出るという思いもあったのでしょう。新聞など大手マスコミの個別取材も基本的には年に1回、しかも母や姉が本人の近くに帯同する形でしか許されていませんでした」
それが結果的に、羽生のストイックでミステリアスなイメージ作りに貢献したのは間違いない。
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