「どこでも寝られる」と思っていたピン芸人・九月の“睡眠観”に衝撃を与えた一言 「人はそれを眠れないというんですよ」
ドッジボールの内野でも、舞台袖でも…
京都大学出身のピン芸人として注目を集め、2023年8月に初のエッセー集『走る道化、浮かぶ日常』を上梓した九月さん。未曽有の企画「48時間軟禁ライブ」の裏側で、彼に起こっていた“眠り”にまつわるコペルニクス的転回とは……?
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自分はどこでも眠れると思って生きてきた。
小学生の頃は親の車の助手席で寝た。親から「寝るなら助手席に座るな」とよく言われた。中高生の頃は大半の授業で寝た。科目は国語や数学にとどまらない。笛けたたましき音楽の授業でも眠った。...