中日で再起を期す「上林誠知」を苦しめ続けた“呪縛” 「あの人を見ていると、満足ができないんです」と漏らした“3年前の告白”とは
「一度は死んだ身だと思っています」
2023年11月29日。上林誠知が、新天地・中日の入団会見に臨んでいた。
「ホント、一度は死んだ身だと思っています。それを救ってくれたのが中日ドラゴンズ。チームのために、全力で頑張ります」
10年間プレーしたソフトバンクから戦力外通告を受けてから38日。チーム打率がセ・リーグ最下位。打力不足に泣く中日が、かつて「天才」と呼ばれた左打者に着目したのは、むしろ当然の流れだったかもしれない。
「一番最初に連絡を頂いた」と明かした28歳は「野球がまずできることの喜びを感じられて、嬉しいです」。...