陸奥部屋が消滅寸前で大関・霧島が鶴竜の新部屋へ移籍か 陸奥親方は弟子の暴行問題で「若い衆を許していない」

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 今年、年間最多勝を記録し、年明けの初場所で綱取りに挑む大関・霧島(27)。目下、まさに正念場を迎えているわけだが、所属する陸奥(みちのく)部屋が消滅寸前だという。余計なゴタゴタに気をとられなければいいのだが……とにもかくにも、この先どうなってしまうのか。

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 陸奥部屋を率いているのは、かつて“角界のアラン・ドロン”ともてはやされたイケメン元大関・霧島(先代)の陸奥親方(64)だ。なぜ、同部屋が消滅の危機に瀕しているのかといえば、彼が来年4月に65歳の定年を迎えるからである。

「陸奥親方は定年後も再雇用制度を使って70歳の期限まで、部屋付き親方として働き続けるつもりです。その場合、陸奥親方は部屋を率いるトップの親方ではいられなくなってしまいます。よって、陸奥部屋を残すためには陸奥親方が所有する陸奥株を、他の親方の年寄株と交換する必要があるのです」(大相撲担当記者)

 そうすれば、新たに陸奥株を手に入れた親方が陸奥親方となり、トップとして陸奥部屋を引き継ぐことができる。しかし、現実的には同部屋を残存させるのは、厳しいとみられているようだ。関係者が言うには、

「陸奥部屋の部屋付き親方で、本来であれば同部屋を継承すべき元横綱・鶴竜親方(38)が、年寄株を所有していないからです。今、彼は横綱経験者に認められる特権で引退後の5年間だけ、親方を務めている最中に過ぎません。また、そもそも鶴竜親方は年寄株を取得したとしても、自身の部屋を一から創り上げたい気持ちが強いのです」

“両者は相思相愛”

 かように先行きが見えない中で現在、鶴竜親方が年寄株を工面できそうだという説が浮上してきた。

「空き名跡となっている音羽山株を、鶴竜親方が借り受ける可能性が高まってきたのです。年寄株は表面上、売買はもちろんのこと貸し借りも禁じられていますが、裏では何でもできるのが相撲界。すでに新生音羽山部屋を東京・向島に開くプランもあるとか」(同)

 鶴竜親方が音羽山親方になった暁には、同じモンゴル出身で弟弟子だった霧島を連れて行くという。

「霧島には、2019年に陸奥部屋に移籍してきた鶴竜親方の指導で強くなれたという恩があり、両者は相思相愛です。けれども、鶴竜親方が霧島を新生音羽山部屋に所属させるのであれば、おまけでその師匠の陸奥親方も引き受けなくてはいけなくなる。これは鶴竜親方からすれば嫌でしょうが、もはや仕方がないと割り切っています」(同)

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