「農道を90キロで爆走」「寝坊して逆ギレ」 加藤鮎子大臣、数々のパワハラを元秘書が告発「当選後に逃げ出した秘書は10人以上」【スクープその後】

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“田舎根性では困ります”と差別発言

 そこで加藤鮎子事務所にスピード違反、戸別訪問などについて問うと、

「法定速度を超えてスピードを出すような指示をしたことはありません。(戸別訪問は)日々の政治活動として、地域の声を収集するために地元の方に案内していただいて(中略)さまざまな意見を拝聴することはありますが、選挙違反に該当するようなことはしておりません」

 かようにずさんな事務所の体制ゆえ、退職者が後を絶たないのか。別の元事務所スタッフが語る。

「鮎子さんは選挙を重ねるごとに、経理を担当する紘一さん時代からのベテランの事務員以外の秘書は“どうせ辞めるから”と信頼しなくなっていきました。不信感が募ると秘書に仕事を与えなかったり、意思疎通を図らなくなる。ある秘書に鮎子さんは“田舎根性で仕事をやられたら困ります”などと地方出身であることを見下すように言い放っていました」

 こうした数々の問題行動、発言が野党によって国会で追及されれば、内閣の「辞任大臣第1号」になり得るという見方も当初はあったのだが、加藤大臣にとって幸いだったのは、他の大臣もまた問題だらけだったということだろう。

 もっとも、少子化対策の一環として、国民から新たに「支援金」名目で金を徴収する政策をこども家庭庁が打ち出したことから、最近では「女性版増税メガネ」などと称されることもあるという。

 身内や地元から信頼を得られない政治家が打ち出す「負担増」は、国民の理解を得られるのだろうか。

デイリー新潮編集部

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