「阪急最後の日」に見せた“男の意地”は忘れられない…2度にわたって惜しくも首位打者を逃した「松永浩美」
起死回生の逆転サヨナラ満塁本塁打
2023年シーズン、セ・リーグは宮崎敏郎(DeNA)が打率.326、パ・リーグは頓宮裕真が.307で首位打者を獲得した。宮崎は2017年に続いて2度目のタイトルだが、過去には、首位打者を獲得する実力がありながら、2度にわたって僅差の2位で逃した選手もいる。阪急、オリックス、阪神、ダイエーでプレーした松永浩美である。【久保田龍雄/ライター】
小倉工を2年で中退した松永は、1978年1月にドラフト外の練習生として阪急に入団。レギュラー定着をはたした4年目、82年5月15日の日本ハム戦で、NPB所属の日本人選手として史上初の1試合左右打席本塁打を記録し、強打のスイッチヒッターとして注目された。...