「小室圭さんのおかげでハードルが下がった」 悠仁さま、佳子さまの「お相手」はどう選ぶべきなのか

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結婚後も皇族の身分を保持する制度

 現在、佳子さまと愛子さまについては、結婚されてもそのまま皇族の身分を保持するという制度の検討が政府部内でされている。実は前例があって、将軍家茂に嫁いだ皇女和宮は、結婚後も本人だけは皇族のままだったという。

 ここで重要なのは、「皇位継承に関する有識者会議」(座長・清家篤元慶應義塾長)が2021年に行った報告で、旧宮家の男性を現皇族(例えば常陸宮殿下)の養子とすることと並んで、この制度の創設が提案されていることである。

 小泉純一郎政権時代に女性・女系天皇の容認を打ち出した「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東京大学総長)があったが、悠仁さまの誕生で前提条件を失って宙ぶらりんになり、後に新しい有識者会議が菅義偉内閣によって設立された。その会議が岸田文雄内閣になってから新たな報告を出し、現在これが国会と政府の立場の指針となっている。

 これは、悠仁さままでの将来の即位は確定したという前提でなされた提案だ。たしかに、女性の君主はどこでも人気があるし、「愛子天皇待望論」があってもおかしくないが、英国など男女問わず平等に扱うように制度を改正した国でも、現在すでに生まれている王族には適用しないのが原則だから、愛子天皇はあり得ないというのが関係者の共通認識だ。

佳子さまや愛子さまの結婚相手が皇族になる可能性は?

 その上で、公務の担い手は不足するので補充したい、また悠仁さまの子孫だけでは皇位継承が心もとないので、旧宮家の男系男子も現在の皇室メンバーの女系子孫も候補として確保しておきたい、というのが新しい報告の考えである。

 ただし、悠仁さまの次の世代以降のことなので、旧宮家男子にしても女性皇族にしても、本人が天皇となるというのでなく、その子孫が候補になりうるということだ。さらに、悠仁さまのところに男子はないが女子が生まれたら、女系といってもそちらが優先する。

 このように現在、検討されている案では、佳子さまや愛子さまの結婚相手が皇族になる可能性はない。ただしそれは別として、皇室に残る女性皇族と結婚する相手は、多くの人が納得するような人であってほしいというわけだ。

 もし彼女たちが旧宮家の誰かと結婚し、しかも彼らが皇族の養子となれば、その子どもは生まれながらの皇族になり、悠仁さまに子どもができない場合には、最有力の皇位継承者となる。

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