「小室圭さんのおかげでハードルが下がった」 悠仁さま、佳子さまの「お相手」はどう選ぶべきなのか
旧宮家や名家名門出身といった条件から解き放たれ、今の皇族は誰とでも結婚できるようになった。だが選択肢が増えれば増えるほどお相手探しは難しくなり、小室圭氏のような騒動も起きる。最善の方法はどこにあるのか。皇室問題を知悉(ちしつ)する評論家の具体的提言。【八幡和郎/作家・評論家】
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皇室・王室の結婚の話題は、どこの国でも人気があり、国民的な関心事である。プリンスやプリンセスのロマンスは、「シンデレ」や「ローマの休日」のように庶民までもが胸をときめかす夢の世界のリアル版だ。
わが国でも皇室の結婚は、一般国民に大きな影響を与えてきた。対等のカップルという夫婦像は、明治天皇の昭憲皇后がヨーロッパ的な皇后のイメージを演じることができたからこそ生まれたし、神前結婚式は大正天皇と貞明皇后の結婚式から始まった。
「恋愛結婚」は、上皇陛下ご夫妻や昭和天皇の末娘・貴子さまと島津久永氏のおかげで社会的認知を受けた。それ以前には、ふしだらだという人もいたのである。
わが皇室では、平成の前半に皇太子殿下(現天皇陛下)、秋篠宮殿下、紀宮清子さまのご結婚が話題となったが、令和年間には、その子どもたちである眞子さま、佳子さま、愛子さま、それに悠仁さまが適齢期になった。
けじめはこれ以上ないほど誠実につけられている
そのなかの年長者だった眞子さまが、庶民出身だが、イケメンで国際人としての素養を持っているらしい小室圭氏と婚約したことは、世論も大歓迎した。ところが、スキャンダルを抱えていることが判明して、国民は手のひら返しでこのカップルを袋だたきにした。
もちろん、経済的基盤が確立しない小室氏が、皇室を悪用したりしないかは今後も気になるが、眞子さまが、天皇陛下が関与する結婚行事や親戚付き合いを辞退し、1億数千万円の一時金も受け取らなかったのだから、けじめはこれ以上ないほど誠実につけられており、とりあえず温かく見守ってもいいのではないかと思う。
しかも、眞子さまは16歳の高校生の時から単独公務をされてきた。佳子さまは19歳からで、愛子さまは22歳になっても開始されていないのに比べても、内親王として通常以上に皇室に貢献されていた。だから皇室と国民への恩返しはされていることも考慮していい。
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