年末の大掃除で「見つかる」ことも…昭和のおもちゃ“ソフビ”が2600万円で落札される裏事情 「造形のゆるさ」に癒される海外のファンも急増中

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実家にお宝ソフビが眠っているかも?

――店内にも目移りするほど珍しいソフビが並んでいますが、まんだらけでこれまで扱ったソフビで特に希少価値が高いものはなんでしょうか。

藤田:今年のオークションに出た「仮面ライダー」の幹部、地獄大使が一番珍しいと思います。この先、当社でもあと一体出るかどうかというレベルの希少品ですし、市場に出て値段がついたのも初めてのことではないでしょうか。こうした希少なソフビが出るとオークションが盛り上がりますし、コレクターの熱意を感じますね。

――地獄大使ほどの逸品ではなくとも、子どものときにソフビで遊んだ記憶がある人も多いはず。年末年始に実家を探せば、お宝が眠っている可能性もありますよね。

藤田:ありますし、既に「掃除中に見つけた」とかで、買取依頼は多いです(注:取材は12月19日に行われた)。先週くらいから頻繁に持ち込まれてきていますね。珍しいソフビって、おじいさんやおばあさんが、「こんなものが家にあったんだけれど……」と言って、ふらっと持ち込むことも多いんですよ。年末年始の掃除で何か見つけたら、ぜひ当店まで持ってきていただけますと幸いです。もしかすると、子どもの頃に遊んだソフビが、凄いお宝かもしれませんよ。

山内貴範(やまうち・たかのり)
1985年、秋田県出身。「サライ」「ムー」など幅広い媒体で、建築、歴史、地方創生、科学技術などの取材・編集を行う。大学在学中に手掛けた秋田県羽後町のJAうご「美少女イラストあきたこまち」などの町おこし企画が大ヒットし、NHK「クローズアップ現代」ほか様々な番組で紹介された。商品開発やイベントの企画も多数手がけている。

デイリー新潮編集部

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