プロ野球“仁義なき越年闘争” 「評価は言葉じゃなく、お金しかない」…落合博満、下柳剛、福留孝介の“銭闘”を振り返る!
日本人選手では初の「年俸調停」を申請
プロ野球の契約更改も大詰めだ。近年は2021年オフのオリックス・山本由伸のように多忙を理由に越年する選手もいるが、過去には条件面で折り合いがつかないまま、“仁義なき越年闘争”に突入した選手も少なくない(金額はいずれも推定)。【久保田龍雄/ライター】
越年交渉を経て、日本人選手では初の「年俸調停」を申請したのが、1990年オフの中日・落合博満である。
同年の落合は打率.290、34本塁打、102打点で、本塁打王、打点王の二冠を獲得。年俸1億6500万円から3億円(その後、2億7000万円に譲歩)へのアップを希望した。...