アパホテルが買収した大江戸温泉に「例の右翼本」は置かれるのか
中国側とひと悶着起こした過去が
大江戸温泉は中国や韓国からの観光客にも人気があり、上海に“本家”をパクった施設が造られて物議を醸したこともある。一方、アパも中国側とひと悶着を起こしたことがあった。
「アパの元谷外志雄会長が藤誠志のペンネームで書いた『理論近現代史学』という書籍です。そこには南京大虐殺が捏造であるとの記述があり、客室にも備えてあった。怒った中国国家観光局は声明でアパを名指ししてホテルのボイコットを求めたのです(2017年)。これに対してアパ側も本の撤去を拒否。現在もグループのサイトを通じて注文できます」(前出の証券会社幹部)
そこでアパホールディングスに聞くと、
「今回、株式を取得したのはリゾートの資産運用会社なので、書籍を置くかどうかは分かりません」(広報担当者)
買収劇で思わぬ“歴史戦”が再現されるのだろうか。