「オレは麻生の愛人」と公言していた子分と麻生太郎副総裁との間にすきま風 「怒りに任せた嫌みな当てつけが」

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「怒りに任せた当てつけ」

 生まれも育ちも北九州市の大家氏にとって、福岡9区の支部長就任は悲願に違いない。そして支部長への第一歩は、住み慣れた地元からの推薦である。

「その後、大家さんは繰り返し衆院鞍替えへの理解を求めたものの、麻生さんは断固拒否。やむなく大家さんは派閥の了承のないまま支部長公募に参加し、7月の党員投票で全体票の8割を獲得。対抗馬の三原朝利・北九州市議を大差で下しました」

 敗北したのは三原朝彦氏の甥で、内々に麻生氏の支援を受けていたという。

「そんな経緯もあって、麻生さんの盟友である茂木敏充幹事長は大家さんの支部長選任に難色を示した。“鞍替えは原則禁止”ともっともらしい理由を示しましたが、麻生さんの意を酌んだことは誰の目にも明らか」

 反旗を翻された麻生氏の怒りは、その後も収まらない。

 先の政治部デスクが言う。

「11月14日、オーストラリアへの外遊から帰国した麻生氏はその足で新橋へ。向かった先は、麻生派の今井絵理子参院議員の政治資金パーティー会場でした」

 この時、別の場所では大家氏もパーティーの真っ最中。

「会場は新橋から車で15分ほどのホテルだったにもかかわらず、麻生氏は今井氏のパーティーを中座した後、顔すら出さずに帰宅した。“予定がある”とのことでしたが、怒りに任せた単なる嫌み。当てつけですよ」

 北九州を舞台に有権者不在の混乱は続く――。

週刊新潮 2023年12月28日号掲載

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