紅白歌合戦、人選や相性など大手芸能プロ幹部との「密談」の現場と「有吉」と「フミヤ」との共演が実現した背景

エンタメ

  • ブックマーク

紅白準備室

「NHKは人事異動が6月にあるため、それが落ち着いてから“紅白準備室”的なものが立ち上げられます。別の応接室で大手芸能事務所幹部との打ち合わせをこなしつつ、関連資料や本番が近くなると台本もこの準備室に置かれることになり、秘密保持のため立ち入りが厳しく制限されています。ある種の“トップシークレット”が転がっているわけですね」(同)

 どうしても出てほしい出演者が司会と折り合いが悪ければ具合が悪いので、そのあたりの調整は必要になってくるのは当然だろうが、時折見られる「不可解な人選」も、この調整の末の産物ということか。芸能プロダクションとの密接な関係が注目された1年だったが、現場でこの種の作業をなくすのは難しいのだろう。ともあれ、有吉の司会決定からしばらくして、藤井フミヤの出演が発表された。

「その時点で、有吉が猿岩石時代に歌ってミリオンセラーを記録した『白い雲のように』を歌うのではないかと噂されていました。フミヤが弟の藤井尚之と作った1曲ですね」(同)

猿岩石をめぐって

「ただ、去年の紅白でも、有吉は純烈、ダチョウ倶楽部と共に同じ曲を披露しています。亡くなった上島竜兵さんへの鎮魂としてとても良いステージではありましたが、今年も同じ曲でやるのはどうかなぁという声は当然出ていましたね」(同)

「かぶり」を承知でも2年連続で同じ曲を披露することになったのは?

「もちろん本人側の意向を無視するはずもなく、有吉サイドも乗り気だったそうです。藤井フミヤのキャスティングも含めてなのかハッキリとしませんが、おそらく“せっかくの機会なので”ということで話が進んだ可能性はありますね。有吉にとって思い入れのとても強い楽曲なんだなということを改めて感じました。本番では藤井尚之や猿岩石を番組で起用してブレイクさせた日テレの名物プロデューサーの土屋敏男さんとか、関係者がそろい踏みで盛り上がるシナリオももちろんあり得るでしょう」(同)

 元相方・森脇和成まで登場すれば、サプライズとしては大きく、「NHK×日テレ」感は頂点に達するだろうが、さすがにそこまではなさそうというのが大方の見方である。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。