令和の榊原郁恵? 2023年に表紙7回!ブレイク中の“昭和感”アイドル桑島海空が明かす「私の武器」

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 売れない雑誌、水着に厳しくなる社会、その一方で紙から電子書籍へのシフトと大きな変化を見せているグラビア。その動きを月単位でグラビア評論家の徳重龍徳が振り返る連載「上善は水着のごとし」。今回は年末の特別編として2023年に大活躍した桑島海空(みく、19)にインタビュー。今年の活動、今後の抱負を語ってもらった。

 2023年も数多くのグラビアを見てきたが、特に印象的で、唯一無二の輝きを放っていたのが桑島海空だ。

 愛くるしい笑顔、ショートカット、小麦色の肌に健康的なボディー。見る人誰もにノスタルジー、過ぎ去った青春を感じさせる。よくアイドルは遠い存在でなく、けれど近すぎずがよいとされるが、桑島はその“スイートスポット”にいる。どんな人にとってのヒロインにもなれる存在だ。

「昭和っぽいねってよく言われます。懐かしい顔をしているとか、昔好きだった子に似ていると言われることが多くて。どう反応していいかわからないんですけど(笑)。グラビアを始める前から言われてました。昔の彼女、従姉妹とか、身近な人に似ているみたいで、親近感があるらしいです」

 グラビアへの挑戦は約1年前の2022年11月だった。

「同じ事務所の大熊杏優ちゃんが先にグラビアをやっていて、不安も少しあったんですけど、何かわからないことがあったら杏優ちゃんに相談すればいいやと思って。杏優ちゃんがいたからこそ大丈夫だなって思いました」

 水着になることにも抵抗感はなかったという。

「高校は女子高に通っていたんですけど、誰がいてもみんな普通に着替えていたんで(笑)。だから、恥じらいとかはあまりなかったです。ただ水着で写真を撮っていることについて不思議な感じはしました」

「私で本当にいいのかな」

 イマドキのかわいさを持ちながら、桑島のグラビアにはどこか懐かしさが漂う。個人的には1980年代、グラビア専門誌「DELUXEマガジン」でカメラマン野村誠一が撮ってきたアイドルの写真を思い起こさせた。別の編集者からは榊原郁恵に似ているとも言われた。

 この逸材をグラビア業界が放っておくわけがなかった。「週刊ヤングマガジン」に最初のグラビアが掲載されると、わずか4か月後には同誌の表紙に抜擢される。

「1〜2回しかグラビアをやってなかったから『私で本当にいいのかな』って気持ちになりました」

 2023年の表紙起用はヤングマガジンの表紙が2回、週刊プレイボーイの表紙が2回、FLASH、FRIDAY、DOLCEが1回ずつと、7回に上る。特に9月25日発売の週刊プレイボーイの表紙は、顔のアップ、小麦色の肌に水滴という昭和のグラビアを思わせる写真で、今年を代表する表紙の一つといえる。

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