ソウル・広蔵市場の「チヂミが高すぎる」と怒り心頭… 外国人観光客を狙う“ぼったくり”に現地の韓国人は言いたいことがある

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「韓国の恥」 行政も無視できなくなり…

 広蔵市場への韓国世論は冷ややかだ。SNS上は「外国人観光客が頻繁に訪れる場所であるのに自分の儲けばかりを考えてぼったくる行為は韓国の恥」、「ソウルにやってくる外国人観光客に広蔵市場のぼったくりを知らせるべきだ」といったコメントで溢れている。

 あるテレビ局が問題の店主にインタビューを行ったところ、店主は「忙しいとときは量が少ないこともあるし、多いこともある」と弁解。この発言も火に油を注ぐ結果となった。

 広蔵市場は問題の店に対し、10日間の営業停止を言い渡した。ソウル市も広蔵市場全体に悪影響を及ぼしかねないと判断したのだろう、広蔵市場の出店者たちと協議し、メニューに「定価」と「定量」を必ず表示するよう促した。今後、覆面調査を常時行い、ぼったくりを取り締まる方針を打ち出している。それでもSNS上の反応は厳しい。「まだ定価と定量を表示していない店がある」「どうせ近いうちにまた元に戻る」と否定一色だ……。

現地に足を運んでみると

 筆者は12月7日に実際に足を運び、ランチと夕食の間の時間帯の広蔵市場を観察してみた。ぼったくり騒動があっても、市場は依然として外国人観光客でにぎわっていた。日本人はもちろん、中国や東南アジア、ヨーロッパから来たと思しき幅広い層の人びとがいた。

 彼らは広蔵市場の定番料理ピンデトック(チヂミの一種)と動くタコを混ぜたユッケ、キンパ、トッポッキなどを食べながらマッコリや焼酎を飲んでいた。今回問題になったチヂミの盛り合わせを食べている外国人もいた。広蔵市場は、脇を通行人が通る狭い席で食事をすることになるが、そこにアジアの熱気を感じるのだろう。多くの外国人観光客はこの雰囲気を楽しんでいる様子だった。

 ソウル市の要請どおり、ほとんどの店のメニューには価格が表示されていたものの「定量」が表記されていない店が大半だった。価格表示すらない店もあった。

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