市川猿之助、判決確定で松竹内部から来夏舞台を望む声が…歌舞伎ファンから嘆願書も

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 11月17日、松竹は「市川猿之助につきまして」との文書を発表した。その中には《市川猿之助としての今後につきましては、現時点ではまったく白紙の状態でございます》との一文がある。

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 この日、東京地裁は、市川猿之助(48)に対して懲役3年、執行猶予5年の判決を下した。猿之助が父・四代目市川段四郎(当時76)と母親(当時75)に向精神薬を服用させて自殺を助けたという「自殺幇助罪」に猿之助が問われていたのは、ご存知の通りだ。

 有罪判決が下ったことで、猿之助の所属事務所であるケイファクトリーも契約の終了を発表した。

 検察側も弁護側も控訴しなかったため、20日付で一審判決が確定した。殺人罪ではなく自殺幇助罪だったとはいえ、本質的には両親を殺めたと非難されても仕方のない犯行だ。

 所属事務所が契約を解除し、縁を切ったのは当然だと思って発表文を読むと、その印象は全く間違っていたことが分かる。

 事件が社会に及ぼした影響やその責任を鑑みて《マネージメントは難しい》ことは認めながらも、《市川猿之助については今後の人生を全うして欲しいという思いが私たちにもございます》と温情的な姿勢を明確にした。

 さらに《ご迷惑をおかけした関係者各位》に対し、《今後とも本人と話し合いを持ち真摯に対応してまいります》と理解を求めた。つまり、猿之助と“絶縁”して突き放すのではなく、今後もサポートを続けるというのだ。

猿之助、来夏復帰計画

 これが松竹となると、さらに“情状酌量”の姿勢が強い。17日付の文書で猿之助の今後は白紙としたことは冒頭でご紹介したが、《弊社としては市川猿之助のこれまでの歌舞伎界への貢献に照らせば、本人を是非支えて参りたい》と積極的な支援を明言。さらに《進むべき道を共に模索して参りたいと思います》とまで書いた。芸能担当の記者が言う。

「松竹が17日付の文書で猿之助さんの舞台復帰に含みを持たせたのは明らかです。実際、10月20日に開かれた初公判では、猿之助さんの『自分には歌舞伎しかない。許されるのであれば、舞台に立ちたい。歌舞伎で償っていきたい』という供述調書が読み上げられました。猿之助さんと松竹は、再び歌舞伎の舞台に立つという方針で一致しているということでしょう」

 演劇の公演に携わり、その内情にも詳しい関係者は「執行猶予が付いたため、松竹の一部から『猿之助さんを来夏にも復帰させよう』という声が出ているそうです」と明かす。

「世論の反発は確実だと考えられます。映画、テレビ、ネット配信ドラマなど、映像系の仕事はまず無理でしょう。一方、歌舞伎ファンの価値観は独特で、猿之助さんの復帰を求め、松竹には『再び舞台に立たせてほしい』という嘆願書などが届いているそうです。実刑判決が出なかったことを理由に歌舞伎座で復帰公演を行えば、少なくともコアな歌舞伎ファンは喜ぶと思います」

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