「トクメイ!」最終回で最低視聴率の怪 「当初のコメディ要素が」「大舞台を前に橋本環奈が気の毒」

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 女優の橋本環奈(24)が主演を務めた連続ドラマ「トクメイ!警視庁特別会計係」(フジテレビ/カンテレ制作)が、12月25日の放送で最終回を迎えた。視聴率は4・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)で、最終回が最低視聴率という意外な結果に終わった。

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 橋本がフジ系で初主演を飾った連ドラが「トクメイ」だった。民放プロデューサーは言う。

「懸念される警察の財政破綻を回避するため、本庁から経費削減の特命を受けて万町署へ派遣された特別会計係の一円(はじめ・まどか)が彼女の役どころ。その役名といい、脇を固める沢村一樹(56)、ものまねタレントのJP(40)、そして佐藤二朗(54)といった面々から、かつて観月ありさが主演した『ナースのお仕事』(フジ)のようなドタバタコメディーを想像した視聴者も少なくなかったと思います」

 オープニングの映像もコメディ要素がふんだんにあった。

「一円玉を追いかけるシーンは、木村拓哉が主演の月9『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜』(フジ)で百円玉を追ったシーンのオーマージュ。他にも日本テレビの『太陽にほえろ!』や『あぶない刑事』、フジの『踊る大捜査線』、テレビ朝日の『西部警察』といった刑事ドラマ、映画では『タイタニック』や『E・T』などの名場面のパロディシーンが並び、これは楽しくなると思わせました」

 初回視聴率は6・3%、月曜22時枠としては悪くはないスタートだった。

テーマは良かった

「“警察のお金”をテーマにしたドラマは、新しい目の付けどころだと思いました。経費削減に燃える橋本が、会計担当・佐藤の理解を得て、強行犯係係長の沢村と犬猿の仲となりつつも事件解決に一役買ってしまう。コメディエンヌとして新たな道が開けると思われました」

 ところが、第2話で5・6%に落ち、その後は5%台を続けていたが、第7話で4・7%に。そのまま初回の視聴率を超えることなく、最終回で最低を記録してしまったのだ。

「最終回で最低視聴率というのは、あまり例がありません」

 コメディがハマらなかったのだろうか。

「むしろ、物語が進むにつれコメディ要素は減っていき、クライムサスペンスと言っていいドラマに変わっていきました。サスペンスドラマであればなおさら、一度でも見たことのある人は結末を知りたいと思うものです。今期、月9史上最低となる平均視聴率を記録した『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジ)ですら、初回7・8%の後に下がり続け、第6話で4・6%まで落ちましたが、最終回は5・3%でした」

 なぜそんな結果に?

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