“不祥事もみ消し”立教大野球部、「歯折暴行」「喫煙強要」は“概ね事実”と認定 関係者からは「実質お咎めなし」の声

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『週刊新潮』が報じた、立教大学野球部の「歯折暴行」「喫煙脅迫」の“もみ消し”問題。あれから3か月が経過した12月22日、第三者委員会の調査報告書の概要が発表されたのだが、ここまでの大学側の対応に、関係者からは怒りの声が続出している。

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 まずは同部が抱える問題について、簡単に振り返っておきたい。

 ここ1年にわたって、部内では“主力”による下級生への暴行が日常的に行われていたにも関わらず、監督は見て見ぬふりを続けていたという。それがエスカレートして、仰向けに寝転がらせた後輩に対してバットを倒し、おでこで受け止めさせるという“遊び”に発展。後輩部員の前歯が折れる事態にまで陥ったのだが、部は「悪ふざけの延長」と断定して、問題をもみ消した。さらに、上級生が下級生に対して喫煙を強要し、それを写真に収めた上で「拡散されたくなかったら、カネ貸せよ」と脅迫した事実まで発覚。これについても、加害者側と被害者側には同一の処分が科され、なぜか“両成敗”とされたのであった。

 これまでに発覚した不祥事の数々、そして『週刊新潮』の直撃取材を受けて監督が言い放った“言い訳”については、「立教大学野球部で起きていた暴行、強要事件の真相」や「立教大学野球部が会見で明かさなかった『寮内窃盗』『タクシー乗り逃げ事件』」の記事で詳しく報じている。

できるだけ目立たないタイミングで……

 こうした経緯がありながら、大学は「第三者委員会を設置して調査する」として詳細については口をつぐんできたのだが、3か月の時を経て、ついにその調査報告書の概要を発表したというわけだ。

 発表内容を見てみると、「報道された不適切事案は概ね事実であったことが確認された」「野球部監督を12月14日付けで契約解除した」などと記載されている。一方、「野球部や大学によるもみ消しや隠ぺいの事実は確認されなかった」としつつ、「野球部内に留められている不適切事案がありました」と、なんとも歯切れの悪い弁明も見受けられた。

「大学の対応には呆れるばかりです」

 そう話すのは、東京六大学野球の事情に詳しい関係者。

「発表文によると、第三者委員会の調査報告書が、12月8日には大学側に提出されていたと書かれています。それにも関わらず、冬休みの直前になって発表するなんて、『できるだけ目立たないように』という意図が透けて見えます。しかも金曜日の夜遅い時間の発表でしたから、メディアの取材を受けづらいタイミングを狙ったのではないでしょうか。事実、この発表文自体を報じる記事が何本か出ただけで済んでいて、大学として改めて記者会見を開こうという気配もありません」

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