「クマは猫のように近づいてきた」「太ももと首を噛まれ…」 登山中に人食いヒグマに襲われた壮絶体験 消防署員の告白
北海道函館市の南西、福島町にそびえる大千軒岳は標高1072メートルと、松前半島の中でもっとも高い山だ。その大千軒岳の山中で今年11月2日、一人の大学生の遺体が発見された。性別が不明なほど損傷が激しいその遺体の近くに横たわっていたのは、血に塗れたクマの死骸。クマが人を襲う被害が各地で起きる中、この事件も大々的に報じられ、世間の注目を集めた。なぜ、クマは大学生を襲いながら息絶えたのか。実は、その陰に地元消防署員による知られざる「格闘」があった――。(前後編の前編)
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