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つまらん判断
(5)ペッパーミルパフォーマンス、甲子園で注意される
野球の世界大会・WBCの日本代表で屈指の人気を誇ったのがセントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバーだ。初めて名前を聞いた時「誰じゃそいつ?」と思ったが、父がアメリカ人で母が日本人の選手だと知った。
日本にもルーツがあるということで貴重な枠を埋めていいのか? アメリカの野球を知っているというだけで選んでいいのか? と考えた方も多いだろうが、ヌートバーは1次ラウンドから決勝戦の7試合すべてに先発・センターで出場し、打率.269、7打点、四死球7で出塁率.424の活躍を見せた。守備も堅実で、最初こそ疑問を抱いた人も「ヌートバー、いや、『たっちゃん』がいてよかった」と思ったのではなかろうか。
そんなヌートバーを印象付けたのが、ヒットを打った後に塁上で見せる「ペッパーミルパフォーマンス」だ。胡椒挽き機を回すような動きなのだが、これがWBC期間中、ブームとなった。
そんな余勢をかって始まった春のセンバツ甲子園大会。若き高校生であれば当然マネしたくなるではないか! 東北高校の選手が相手のエラーで出塁した際にペッパーミルパフォーマンスをしたところ、審判から注意された。
佐藤洋監督は「なんでこんなことで、子どもたちが楽しんでいる野球を大人が止めるのかなと。ダメな理由を聞きたい」と試合後に述べた。結局「相手のエラーで出塁したのにそれを喜ぶのは高校生らしくない」という、つまらん判断だろう。
「もはや逃れられない」となったら
(6)BBCが報じたことでようやくジャニーズ問題を報じる日本メディアのヘタレっぷり
3月、英・BBCがジャニーズ性加害問題をドキュメンタリーで報じた。1999年に週刊文春が14週間にわたってこの件を追及していたというのに「所詮3流ゴシップ週刊誌がなんか言ってるwwwww」的に日本の大手メディアはスルーした。
だが、「外圧」が来た瞬間、大手メディアは屈し、いかにジャニーズを排除するか、というアピール合戦を展開したのである。元々「出禁」をくらっていた主婦と生活社の「週刊女性」等はジャニーズ批判を容赦なくしていたが、(1)海外メディア様が報じた(2)他の国内大手メディアも報じた――というお墨付きにより、あらゆるメディアが批判に回れるようになったのである。
それは広告主も同じだ。散々ジャニタレを起用していたというのに、この件が「もはや逃れられない!」となったら広告契約を解除する。とにかくダサ過ぎるのがこの美しい国・JAPANなのである。
現在パーティー券問題で揺れる自民党の「安倍派」は、解体や派閥名変更を検討していると報じられたが、あのさ、ジャニーズ事務所が「SMILE-UP.」に変更したのと同じことだろうが! 結局根本問題にはメスを入れないんだよな。
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