ジャニーズ、宝塚に歌舞伎… 不祥事のせいで年末商戦に異変が「カレンダーやファン本が発売中止に」
年末の風物詩といえば、翌年のカレンダーと手帳もそのひとつ。すでに各界で販売は大詰めだが、世間を大きく騒がせた芸能界では“異変”が起きている。
【写真を見る】会見後にも旅行の話を楽しそうにしていたという宝塚の角和夫会長
芸能デスクが解説する。
「11月には、SMILE-UP(旧ジャニーズ事務所)が来年分の公式カレンダーの発売取りやめを発表しています。昨年末に売り出された9種類の今年度分には、35万部を売り上げたグループもありました。毎年、全体で200万部以上の売り上げを誇る人気グッズですから事務所には痛手でしょうが、ファンにとっても残念な事態となってしまいました」
歌舞伎ファンの“バイブル”にも飛び火
販売を見送ったのは、5月に人気俳優があまりにスキャンダラスな事件を引き起こした歌舞伎界も同様だ。
事情を知る歌舞伎関係者がため息交じりで言う。
「多くの歌舞伎俳優が所属する日本俳優協会は毎年、非売品の『俳優手帳』を発行しています。配布先は彼ら会員や関係者に限られますが、ここには俳優や職員の住所、電話番号といった個人情報が掲載されているんです」
市川猿之助(48)による両親を巻き込んだ心中騒動の際は、この手帳で住所を知ったメディア関係者らが、猿之助の自宅や弟子たちの自宅に大挙して押し寄せた。
「協会は近隣住民に多大な迷惑をかけた反省や、個人情報の取り扱いという観点から、今年から手帳の発行を取りやめたそうです」
影響は歌舞伎ファンの“バイブル”にも飛び火した。
「歌舞伎俳優のプロフィールや家系図をはじめ、演奏家や演出家、振付家の紹介ページが人気の『かぶき手帖』の発売も見送られることになりました。こちらは一般向けに刊行されており、毎年売れ行きは順調だった。協会は発売中止の理由を、ホームページに“諸事情により”と掲載していますが、実際には協会内で、いまだ会員資格を持っている猿之助の扱いを巡って議論があった。結局、中止という判断に傾いたというワケ」
[1/2ページ]