「いまも墓に石を投げられます…」時代劇きっての敵役「吉良上野介」は本当に“悪人”だったのか? 知られざる「忠臣蔵」の謎
2023年も暮れが押し迫っているが、年末のこの時期に放送される時代劇の風物詩といえば『忠臣蔵』だろう。江戸城の松の大廊下で赤穂藩主の浅野内匠頭長矩(以下、浅野内匠頭)が、吉良上野介義央(以下、吉良上野介)に対して刃傷に及び、浅野内匠頭は切腹させられることに。主君の無念を晴らすため、大石内蔵助ら47名の赤穂浪士が吉良邸に潜入して敵討ちをする物語である。だが、世の中に広く語り継がれているストーリーには史実と異なる点も存在しているようだ。【白鳥純一/ライター】...