中日、2年連続の最下位…屈辱の2023年シーズンを回顧!“ゴミ箱キック”や“晒し投げ”でファンが騒然
ベンチで起きた衝撃シーン
球団史上初の2年連続最下位に沈んだ立浪中日。チームの不振とともに、負の連鎖を象徴するような試合中の出来事も相次いでクローズアップされ、トレンドワードになったものまであった。そんな不完全燃焼に終わった2023年シーズンを振り返ってみよう。【久保田龍雄/ライター】
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立浪和義監督がゴミ箱を蹴るシーンが物議を醸したのが、6月16日の日本ハム戦だった。1対1の同点で迎えた4回、先発・小笠原慎之介は、万波中正と上川畑大悟に安打を許し、2死一、三塁のピンチ。そして、次打者・江越大賀への初球がボールになった直後、日本ハムは奇襲を仕掛けてきた。
「いかにも走ったように見せるのが大事」という上川畑がベースから飛び出すと、小笠原は一塁にけん制球を投げたが、上川畑はそのまま二塁へ。ボールが二塁に転送される間に、すでにスタートを切っていた三塁走者・万波がホームイン。走者一、三塁のケースでは十分予測できるトリックプレーにまんまと引っかかり、決勝点を奪われてしまった。
対応次第では防げたかもしれない痛恨の失点に、ベンチの立浪監督はいら立った様子でベンチ裏へと移動していったが、直後、通路わきのゴミ箱を思い切り蹴とばすシーンが中継画面に映し出された。
怒りを表に出さないイメージの強い立浪監督にしては珍しい光景だったが、周囲はドン引き。ネット上でも「怒りをゴミ箱にぶつけるのはどうかと思う」「上に立つ人間がこれでええんか?」など、批判の声が相次いだ。
結局、この1点が致命的となり、中日は1対2で敗れた。試合後、立浪監督は「日本ハムが得意の一、三塁に引っかかっていては。指示不足もある。我々も選手も、しっかり反省してやっていきたい」と出直しを誓ったが、6月29日に早くも自力Vの可能性が消滅してしまった。
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