西村康稔氏を「ニッシー」と呼ぶ女性秘書官との“怪しい”関係 「政治の素人なのに政務秘書官に」

国内 政治

  • ブックマーク

 西村康稔前経産相(61)は永田町では変わり種だ。2世が幅を利かす政界で、サラリーマン家庭からたたき上げて総理候補に登り詰めたのだから。だが、派閥の裏金問題に続き、架空パーティー問題も発覚。さらには、側近の女性秘書に関するある問題まで持ち上がったのである。

 ***

 西村前経産相は関西の最難関校・灘高を卒業後、東大法学部に進学。通産省に入省したエリート中のエリートだ。しかし5月に発売された月刊誌で、西村氏は以下のように語っている。

〈私の父は普通のサラリーマンですし、裕福でもなければ、親の学歴が高いわけでもありません。市営住宅で育ち、大学も奨学金で行きました。もちろん、政治家との縁もない〉

 たたき上げを地で行く西村氏が政界の足掛かりにしたのが、妻の信子夫人だった。

「信子夫人の父親は2017年に90歳で没した元自治大臣の吹田あきら氏です。吹田氏は地元山口県で、岸信介元総理の“城代家老”だった人物。西村氏はその吹田氏の知己を得るために、夫人に近づいたと聞いています」(自民党関係者)

“ニッシー”と親しげに呼び…

 目下、西村氏は裏金問題に加えて、経産省職員らを”サクラ”として政治資金パーティーに参加させていた”架空パーティー問題”も抱えている。信子夫人の心労は察するに余りあるが、その夫人をさらに悩ますであろうある問題が西村氏の周辺で起きていた。

「今年2月ごろ西村氏の事務所に、ある女性が私設秘書として採用されたのがことの始まりです」

 とは清和会関係者。その女性・小川美恵(仮名)は年の頃40前後なのだが、

「議員会館に詰めている他の秘書とはちょっと違う雰囲気の持ち主。服装も華やかで、過去にアパレルで働いていたというのもうなずけました。どういうわけか、西村氏のことを”ニッシー”と親しげに呼んで、周囲をあきれさせてもいた」(同)

 続けて言うには、

「西村氏が懇意にしているある大物支援者からの紹介で採用されたともっぱらのうわさですが、詳しいことは分からない。ただ一つ言えるのは、彼女が国会の仕組みについて何も知らないも同然で、政治に関してはまったくの素人であるということ。事務所の古参女性スタッフが一所懸命、彼女に手ほどきをしたのですが、馬耳東風な態度で、まったく仕事を覚えようとしないとか」

 しわ寄せは他の秘書に及び、ある者は退職を余儀なくされ、またある者は体調に異変を来したというのだ。

次ページ:税金で…

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。