買春王国・日本の病理に迫る「東京貧困女子。」、男性の貧困をコミカルに描く「仮想儀礼」… メッセージ強めのおすすめドラマ3選
若い人はこの国に生まれて、舌打ちしていないだろうか。親の経済格差で教育の機会は不平等。奨学金は低金利とはいえ、実質は長期過酷ローンで夢も希望も機会も阻む。「寄らば大樹の陰」「大船に乗った気持ち」の時代はとっくに終わったし、大樹の根っこは大概が腐敗、うっかり乗った大船も実は沈みゆく泥舟。ごく一部の恵まれた人だけが豊かに暮らす悪政の下、何をするにも頭打ちで、舌打ち100万回ではないだろうか。
ドラマ界は現実逃避のファンタジー傾向に舵を切り、民の貧困や疲弊を直視していないようにも見えるが、厳しい現実を描く作品も密かに誕生している。...