“かわいいだけじゃダメ”…にNO なえなの、元テレ東・森香澄も所属するseju “令和の芸能プロ”の戦略を仕掛け人が語る
TikTokerは「読モ」に近い
上田さんが語るようにルックスで多くのフォロワーを獲得しているものの、武器となる何かを持っていないタレントは、特に若い女性TikTokerに多い。いまやTikTokerは、読者モデルに近いという。
「Tiktokerやインスタグラマーも数多ある芸能人の出方の一つ、昔でいう読モのようなものでしかない。今sejuでスカウトをする際には何か強み、鉄板ネタがあるという子よりは、かわいさや愛嬌といった部分でファンを獲得した子を意欲的にスカウトしています」
藤田ニコルや“みちょぱ”こと池田美優は、読モから若者代表としてテレビに出演し、その後バラエティー番組に定着した。sejuに所属するTikTok出身のタレントの先達であるなえなのも「アッコにおまかせ!」の準レギュラーなど、彼女たちと似たルートでお茶の間に定着していっている。
森香澄が転機に
さらにsejuに2023年、もう一つの大きな柱ができた。4月に所属した森香澄だ。これまでの所属タレントとは毛色が違う。
「既にアナウンサーとしても活躍していた森香澄をsejuとしてマネジメントが出来るのかという不安はあり、所属のお声がけについては少し迷いました。それまで、うちはSNSからマスを狙おうという事務所でしたが、森はもともとマスにいて、芸能もしたいけれどSNSもやりたいタイプです。うちとしても新しい挑戦だったんですが、なえなのからスタートしてから時間が経ち、事務所にいる子たちも多岐にわたっていたし、芸能事務所としての可能性を広げる機会になると考え、決断しました」
森はテレビ東京を離れたことで活躍の場を大きく広げた。先日は「anan」の表紙を飾り、来年には写真集の発売も控える。森の加入はターニングポイントになったという。
「森の加入でsejuのことをより知ってくださった方も多いので、お問い合わせも増えました」
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