高市早苗経済安保相は「いまも汚名返上に焦っている」 一方、上川陽子外相の評価がうなぎ上りの理由とは?

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「総理以上にやりたいことがない人」

 岸田派に属する上川氏は、当選7回というベテランの一人。今回の裏金問題には早期に無関係と明言したものの、総理を目指すには克服すべき課題が待ち受ける。

「清廉なイメージが最大のウリですが、女性議員の例に漏れず政局の経験に乏しい。おかげで敵は少ない半面、彼女を本気で支える味方が多いともいえません」

 岸田文雄総理には“何をやりたいのか分からない”との批判が少なくないが、

「彼女も同じ。むしろ“総理以上にやりたいことがない人”との声があるほど」

 が、いまの岸田総理にとって、後継は“上川総理”が最も望ましいという。

「9月の内閣改造の際、外相を林芳正氏から上川氏に代えたのは“上川ならコントロール可能”と踏んだから。彼女に総理・総裁の座を禅譲すれば、退任後もキングメーカーとして自身の影響力を維持できます。本来は数年先を見越したもくろみだったようですが」

週刊新潮 2023年12月21日号掲載

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