高市早苗経済安保相は「いまも汚名返上に焦っている」 一方、上川陽子外相の評価がうなぎ上りの理由とは?

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 自民党の各派閥に持ち上がった裏金疑惑で永田町に激震が走る中、無派閥議員らはどこ吹く風。“日本版サッチャー”を目指す高市早苗経済安保相もその一人だ。

「11月に『日本のチカラ』研究会を立ち上げて、本格的な同志集めに乗り出した。本人は否定していますが、間違いなく次期総裁選に向けた足場固めです」

 と言うのは政治部デスク。

「6日の第2回会合では“内閣が吹っ飛ぶくらいの覚悟で省庁再編をやらなければ”と発言。ベテラン議員たちは“ちょっと露骨過ぎ”と眉をひそめています」

 この日の参加者は当初の13人から10人に目減りした。事情に詳しい自民党関係者が言う。

「会員自体は発足当初から2人増えて47人に。とはいえ、全員が“高市総理・総裁”の誕生を熱望しているワケではありません。会合への出席を見送ったある議員は“みんなで騒ぎ過ぎ。高市さんを支持する保守派の票が欲しいだけでしょ”と冷ややか。複数の勉強会を掛け持ちする議員も少なくありませんし」

 今年3月、高市氏は総務省の行政文書に記載された、総務相当時の発言を巡ってヤリ玉に挙げられた。

「いまも汚名返上に焦っている」(永田町関係者)との評も伝わるが、そんな彼女に立ちはだかるのが“日本版メルケル”と期待を集める上川陽子外相という。

汚れ役を厭わない肝の太さ

 再び政治部デスクの解説。

「9月に外相に就任して以来、諸外国を精力的に訪問するなど徐々に存在感を増しています。日韓関係を重視することで知られますが、といって日本側の安易な妥協には反対の立場。“気骨がある”と、外務官僚の受けも良いですね」

 安倍政権で務めた法相時代には、オウム真理教幹部らの死刑執行に同意。“汚れ役”を厭わない肝の太さが話題となった。

「東大卒業後、金融系シンクタンクで研究員を務めた学究肌。その点、物理学者から政界入りしたドイツの“鉄の女”メルケル前首相を彷彿させます。ともに理論派で、ファクトを積み上げる議論が得意。教派は違えど、キリスト教徒という点も共通しています」

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