大学生の息子が「20歳年上のシングルマザー」と結婚宣言…父親として「取り返しのつかないことをした」と嘆く50歳男性の末路
熱に浮かされている息子
その後、清志さんは無事に第一志望の大学に入学。これで一安心とホッとしたところに、息子からの「結婚宣言」だ。卓哉さんと佳葉子さんは驚き、どういう人なのかまず聞いた。
「ちょっと年上のバツイチなんだけど、と息子が言うわけです。ちょっと年上っていくつよと聞くと20歳上だという。ちょっとじゃないじゃないと妻が大声を出した。バツイチで子どもがいるのかと聞くと、『14歳と10歳の子がいる』という。ふたりの子は父親が違うとも言っていました。バツイチのあとつきあっていた人との間にできたのが下の子で、相手とは結婚しなかったそうです。うーん、と僕らは唸りました。『会ってもいないのに反対するの』と息子が言うから、まず、君はまだ大学生である、大学を卒業してから考えてもいいんじゃないかと。すると息子は大学を中退して働くと言い出しました」
熱に浮かされている若い青年に、何を言っても無駄だと卓哉さんは思った。だが、ここで止めなければ息子が暴走するだろうことも想像できた。
知り合ったのは大学近くの喫茶店だという。彼女はその近くに住んでいて、ときどきやってくるらしい。会いに行くしかないと卓哉さんは心を決めた。
後編【息子と妻に不倫がバレて家庭崩壊へ…その後、“ごく普通のいい子”だった50歳がとったゲスい行動とは】へつづく
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