【袴田事件】裁判長は「異臭がするので臭いに弱い方はご退席ください」 記者が再審法廷で目撃した異様な光景とは
12月11日、「袴田事件」の4回目となる再審公判が静岡地裁で開かれた。検察側の「有罪」の主張に対し、弁護側は「静岡県警の捏造」と真っ向から反論。最大の争点たる犯行着衣の「5点の衣類」が法廷に現れたこの日、裁判所は傍聴者らにどう対応をしたか。1966年6月に静岡県清水市(現・静岡市清水区)で味噌製造会社の専務一家4人が殺された事件で死刑判決を受け、無実を訴えている袴田巖さん(87)と姉のひで子さん(90)の戦いを追う連載「袴田事件と世界一の姉」の39回目。【粟野仁雄/ジャーナリスト】...