ソフトバンク入団・山川穂高は「被害女性と和解していない」民事訴訟に発展する可能性はあるか、女性側の弁護士に聞いた

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 ソフトバンクへの入団が決まっても尚、批判を浴び続けている山川穂高(32)だが、結局、「ホテルで無理やり知人女性を襲った」とされる事件の真相はどうだったのか。刑事事件については8月に「不起訴処分」で決着がついたが、和解は成立しておらず、女性側が民事訴訟などを起こす可能性は残っている。このままトラブルは有耶無耶のまま忘れられるのか、もしくは次のステージへと突き進むのか、女性の弁護士に聞いてみたが…。

 ***

真っ向から食い違う双方の主張

「不祥事で西武球団をはじめ、ファンや関係者にご迷惑をお掛けし、申し訳ありません」

 12月19日、ソフトバンクの入団会見に臨んだ山川はこう謝罪したが、謝罪対象には「被害女性」は含まれていない。禊が済んで動き出したように見える山川だが、実は女性とのトラブルはまだ解決には至っていないのである。

 山川はこれまで一貫して「合意があった」と無実を主張してきた。

「女性には事件をデッチあげられたと思っており、全く歩み寄るつもりはなさそうです」(球界関係者)

 事件が起きたのは2022年11月2日。それまで札幌の遠征先などで開かれた複数人での飲み会で2度ほど一緒に飲んだことのあった山川とA子さん(20代)は、初めてサシで会うことになった。2人は西麻布の焼肉店で腹ごしらえしてから、徒歩数分の場所にあるホテルへと移動した。

 人目につかないよう、山川が先に焼肉店を出て入室。LINEで部屋番号を送ってからA子さんを呼び寄せた。部屋はベッドしか無いような簡素な空間である。その後、2人は密室内で起きた出来事について揉めるのである。

「A子さんは『お酒を飲むだけだと言っていたのに無理やり襲われた』と訴え、山川側は『ホテルに入ってきた時点で合意はあった』と反論。双方の主張は真っ向から食い違っています」(捜査関係者)

反論を耐えて、刑事処分の結果を待った山川

 女性は麻布署に被害届を提出し、同署は3月に山川を事情聴取。5月に書類送検された後も捜査は続き、8月29日、東京地検は嫌疑不十分で不起訴処分とした。この間も双方の弁護士同士で何度も話し合いが行われたが、溝は全く埋まらなかった。

「示談金の話も出たとは聞いていますが、金額が法外で、山川は首を縦に振らなかったようです」(同)

 この間、トラブルを大きく報じられ、西武からは無期限の公式試合出場停止処分を受けた山川だったが、沈黙を守ってきた。

「『合意があった』という主張を聞いてもらえたとしても、妻子を裏切って不倫をした事実には変わりなく、イメージを覆すことは難しい状況だった。だからじっと耐えて刑事事件の結果を待っていた」(同)

次ページ:女性側は3カ月前は強気の構えだったが…

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。