「マスクは私を差別から守ってくれなかった…」 在日外国人が見た“コロナ禍の日本”

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しれーっとマスクを外し

 一応「終息」したことになっている新型コロナウイルス騒動だが、この件で深い傷を負った人々がいる。在日外国人である。

 これまで、コロナ禍で苦しんだ人々は数多く紹介されてきた。「時短営業に苦しむ人々」「廃業に追い込まれた人々」「行事中止」「無観客開催でスタッフ解雇」など様々だが、「コロナと在日外国人の苦しみ」についてはあまり報じられていない。言語の困難さや、習慣・文化の違い、果てには差別など日本人にはない苦悩はあったことだろう。

 そこで本稿では「マスク」「ワクチン」で苦悩した在日EU圏出身女性とベトナム人女性の告白を紹介する。さて、本題に入る前に。日本人はしれーっとマスクを外し、本来は救い神だった6回目、7回目のワクチン接種を拒否している。おい、両方ともすさまじい効果があるはずだったのでは?

 回数ごとのワクチン接種人数をNHKのサイトで見ると12月12日現在、こうなっている。なぜか4回目以降はパーセンテージが表記されていないため、本稿ではそちらも併せて記入する。ここでは計算から日本国内の総人数は1億2856万5887人ということになる。

1回目:1億473万469人(80.8%)
2回目:1億344万7695人(79.8%)
3回目:8665万3408人(67.4%)
4回目:5930万7773人(46.1%)
5回目:3746万6373人(29.1%)
6回目:2445万3286人(19.0%)
7回目:1509万4055人(11.7%)

なぜそんな人権侵害をするの

 本来マスクを筆頭とした感染対策とワクチンは感染蔓延を防止する切り札だったはずだ。しかし、両方を日本が世界トップレベルで実行しても、結局感染は抑えられなかった。2022年、マスクとワクチンを重視した日本は17週間にわたり世界一の陽性者数を出した。

 一方、欧米各国は2022年初頭に感染対策に効果がないことを理解し、これは到底人智では抑えられないことを把握。マスクもブースター接種も推奨しない国が相次いだ。そうした中、日本在住外国人はマスクとワクチン接種を強要され「本国と違う!」や「なぜそんな人権侵害をするの?」と思い声をあげたのである。

 まずはとある大都市在住のEU圏出身女性・Kさん(30代前半)の話から見てみよう。

 ***

 私たちが「顔の見えない社会」で暮らし始めてからもうすぐ4年。初期の「コロナは未知のウイルス。マスクで予防しよう」という状況であれば理にかなっていたかもしれません。しかし、どれだけマスクをしようが世界中で蔓延したため、その正当性はとうの昔に失われていたのではないでしょうか。そんな状況で現在は2023年12月を迎えています。そして、私は複数の病気を患っています。コロナ後遺症ではありません。後に詳しく説明しますが、マスクを強要されて精神的な病を患ったのです。

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