やす子 幼少期の貧乏エピソードを強調した「再現VTR」に絶妙フォロー 「最近は演出にダメ出しする芸人も多い」

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 2023年上半期ブレイク芸人ランキングで1位となったやす子(25)。彼女とセブン-イレブンがコラボした期間限定(12月3~17日)の冷凍食品「お鍋でグツグツカレーうどん」と「トマト&クリームのWソースパスタ」は、製造が追いつかないほど好評だったようだ。商品開発の様子を放送した「坂上&指原のつぶれない店」(TBS)も話題になったが――。

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 デイリー新潮は11月10日配信の「やす子がSOS…『ちょいといっぱいいっぱいで…』『いっきに泣いてしまった』業界からも心配する声」で、彼女のXがきっかけとなり、その多忙ぶりが業界内で心配されていると報じた。

 その後、再び話題となったのが、やす子が12月3日に投稿した以下のポストだ。

《VTRでは可哀想な感じに見えますが実際子供の頃は貧乏だけどとても楽しかったし、1人で育ててくれた母親には感謝しています/今はとても母と妹とも仲いいです》

 この日、放送されたのが「坂上&指原のつぶれない店」だった。セブン-イレブンから新しい冷凍食品の開発依頼を受けたやす子の、3カ月に及ぶ試行錯誤が放送されたのだ。民放ディレクターは言う。

「彼女はまず、新商品のコンセプトを“食べて楽しく元気になること”にしました。その理由というのが、子供の頃、食べるのに困窮するほど貧しかったからだと打ち明けたのです」

 セブン-イレブンの社員を前に、彼女が語り始める。

幼少期の壮絶エピソード

やす子:自分は家庭環境が貧しいほうで、テレビ・洗濯機もなかったりですとか、給食以外、食べないことが多くて、そこでご飯を食べないと、本当、生活できないくらい。夏休みとかは本当に地獄でしたね。はい。給食ないからです。

「ここから番組は再現VTRになりました。彼女は母子家庭で育ち、母親と妹との3人暮らし。母親は仕事が遅くなることが多く、学校で給食当番をしていたやす子は、給食の余りを持ってきては妹と分け合って夕食にしていたそうです。夏休みなどは、近所のパン屋で買った50円の食パンの耳を、焼いたり揚げたりして工夫して食べて凌いだといったエピソードが再現されました」

 なかなか壮絶なエピソードだ。これにSNSも反応する。

《まさかこの番組でやす子に泣かされるとは。》

《「つぶれない店」で、やす子の小さい頃に1日の食事が学校の給食だけの日もあったという話を聞いて、胸がギュッとなる。》

《やす子好きだけど、過去の暗い事掘り返すのはやめてほしいな》

「やす子が語った内容をもとに作ったVTRではあるものの、スタッフの狙いは笑いではなく、わかりやすさ、リアルさ、より共感しやすい演出として再現VTRを作ったのでしょう。可哀想で辛かった子供時代を視聴者に強調したくて、再現VTRを後撮りしたのだと思います。ですからVTRの中身は、彼女も知らされていなかったのでしょう」

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