「馬主は投資の100倍の大儲け」「種付け料は500億円超の可能性も」 イクイノックスはいくら荒稼ぎする?

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ディープインパクト超えの可能性も

 しかも、名馬は引退後にもさらに稼ぐことが予測されている。例えば、GI7勝、獲得賞金14.5億円のディープインパクトは種牡馬となっても稼ぎまくった。初年度の種付け料は1200万円で215頭に種付けされた。約3割の不受胎があるとしても約18億円。誕生した産駒(さんく)が活躍したため、その後種付け料も跳ね上がり、最盛時には1回あたり4千万円で197頭に種付け。13年間の種牡馬生活で400億円以上を稼いだ計算になる。

 ただし、名馬が必ず種牡馬として成功するわけではない。2000年に史上最多のGI年間5勝を成し遂げたテイエムオペラオーのように、種牡馬としては成功できなかった例もあるというが……。

 ではイクイノックスはどうか?

 一般的に初年度の種付け料は抑え気味に設定されるが、来年度最高額のキタサンブラックと同額の2千万円。しかも、現時点で予定種付け数に達しているという。仮にそれが100頭なら約20億円。優秀な産駒が誕生すれば、種付け料はさらに上昇するはず。すでにディープインパクト超えの500億円が期待されているのである。

撮影・福田正紀

週刊新潮 2023年12月28日号掲載

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