83歳で逝去、ティナ・ターナーさんが楽屋で見せた涙 夫の暴力を乗り越えた「ロックの女王」【2023年墓碑銘】

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世界で2億枚以上

 約15年耐えたティナさんは76年に家出。離婚は裁判で争われ、78年に確定したが、中止された公演のキャンセル料、夫の借金の多くを背負うことに。この困難な時期に創価学会インタナショナルに入会し、心の支えになったと公言している。

 彼女の表現力を評価していた、ミック・ジャガー、ロッド・スチュワート、デビッド・ボウイらそうそうたる顔触れが共演などを通じて再起に尽力。84年に「愛の魔力」が世界で大ヒット、45歳で完全復活を遂げた。

 翌年、映画「マッドマックス サンダードーム」に準主役で出演して驚かれた。

 映画評論家の北川れい子さんは言う。

「荒くれ男の中で自立した強い女として、ティナそのままの迫力がよく出ていた」

 さらに86年、自伝を発表。

 共同通信のワシントン支局長などを歴任した春名幹男さんは思い出す。

「有名人が夫の暴力を公にすることはまだ珍しく注目された。怒りではなく前向きな姿勢が共感を呼んだ」

 17歳年下でドイツ人の有力な音楽プロデューサーと、80年代半ばから交際。愛しても男に頼ることはなく、2013年にようやく結婚。体調を崩しがちになり、夫から腎臓移植を受けている。

 5月24日、スイスの自宅で83歳で逝去。

 アルバムやシングルの売り上げは世界で2億枚超。近年も彼女を取材したドキュメンタリー映画やミュージカルが発表されるほど関心を集め続けた魅力の持ち主だ。

デイリー新潮編集部

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