早くメジャーに行きたい22歳「佐々木朗希」に立ちはだかるMLB「25歳ルール」、ロッテ「常勝軍団化計画」
MLBにある「25歳ルール」
MLBには同機構と選手会が話し合ってまとめた労使協定がある。現在の協定は26年シーズン終了まで効力を持ち、そのなかには、通称「25歳ルール」なるものがある。一部を除き、日本など海外の25歳以下の選手と契約を結ぶ場合、「契約金や年俸など込みで年間500万ドル(約5億5000万円)程度に制限する」と定められている。
佐々木の誕生日は01年11月3日だから、25年の11月で24歳になる。ポスティングシステムで発生する譲渡金は「契約金プラス総年俸」の割合によって決まる。25年に常勝軍団化できたとしても、エースを手放すのに匹敵する対価は得られない。球団の都合を考えれば、佐々木には最低でも「あと3年」はガマンしてもらわなければならないのだ。
「佐々木も大谷同様、高校時代からメジャーリーグ志望を強く持っている選手です。大谷は5年で米球界に行けましたが、オリックスの山本由伸(25)は25歳になる今オフまで待たされました。大谷は例外として、球団のことも考えれば、佐々木のほうが折れるしかないと思います」(前出・同)