「山川穂高」FA移籍に非難殺到!なぜ、野球選手の“女性問題”は後を絶たないのか? 甲子園宿舎に女性を呼ぶ名門校の選手も
球団に報告せずに「WBC出場」
ソフトバンクは12月19日、西武からフリー・エージェント(FA)となっていた山川穂高の獲得を発表した。山川は今年5月、知人女性に対する強制わいせつ致傷の疑いが発覚。8月には嫌疑不十分で不起訴処分となったが、事態を重く見た西武球団は山川に対して公式戦の出場停止処分を科していた。山川は10月に行われたフェニックス・リーグで実戦復帰を果たすも、公式戦の出場停止処分は続いていた。こうした状態のなかで、FAで移籍するケースは前例がないことだ。【西尾典文/野球ライター】
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山川は既婚で妻子がいる身でありながらのトラブルだったこと、また、トラブルが起こったのは昨年でありながら、球団に報告することもなく3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場していたことなどが影響して、山川に対する風当たりは非常に強くなっている。
19日に行われた記者会見で、山川は、以下のように謝罪している。
「このたび、ソフトバンクホークスさんにお世話になることになりました。ここまで決断に時間がかかってしまい、申し訳なく思っております。一連の私の不祥事によって、ライオンズファン、球団、プロ野球ファンすべての関係者にご迷惑をおかけしましたことをお詫びしたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」
不祥事を起こした選手に対する処分は非常に難しい問題であるうえ、FA権を行使した山川も、それを獲得したソフトバンクもルールに違反したわけではない。ただ、それでも、何か腑に落ちないと感じているファンがあまりに多く、ソフトバンクにも非難の声が殺到している。
「野球漬け」な学生時代の反動
筆者は、今回の記事では、球団の処分や山川の決断についてはあえて触れない。しかしながら、野球ライターとして、非常に残念に思うのは、野球選手の“女性問題”が後を絶たないという点である。
2021年には、当時ロッテに所属していた清田育宏が、前年シーズンの遠征中、コロナ禍によって部外者との接触が禁じられているにもかからず、不倫関係にあった女性と接触していたことが発覚した。ロッテ球団は、これを受けて、無期限謹慎処分を科している。その処分が明けた直後の同年5月には、今度は別の女性と不倫で密会していたことが明るみとなり、清田は球団に契約を解除されてしまった。
それ以外にも、球団の規約に抵触していないケースでも、野球選手が女性問題でマスコミを騒がす事例が非常に多い。では、その原因はどんなところにあるのだろうか。ある球団関係者は、こう話す。
「プロに入ってくるような選手は早いと小学生、遅くても中学生くらいから、とにかく野球という生活を送っていて、高校生以降はほぼ“野球漬け”というケースが大半です。チームにもよりますが、高校までは男女交際にも厳しく、そんな時間もないということもあって、いろんな欲求が溜まるのは仕方ないと思います。プロで成功すれば、お金がたくさんもらえるし、女性からもチヤホヤされる。『今まで我慢して頑張ってきたんだからいいだろう』みたいな感じで遊んでしまう気持ちも分からなくはない。ただ、中には、常識が抜け落ちたままの選手がいて、ほどほどのところでブレーキをかけられないケースが多いように感じます」
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