「男らしさ強いられ自殺を考えた時期も」 氷川きよしが明かした生きづらい胸の内

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前編【「心と体にギャップが」 氷川きよしが活動休止直前に見せた美しき素顔】からのつづき

 活動再開への待望論が消えない人気歌手、氷川きよし。その彼が心と体のギャップに悩んでいた時期があるのはよく知られている。ここでご紹介するのは、本人自身の言葉で苦悩の日々と心境を明かした貴重なインタビューである。(前後編記事の後編・2019年12月19日記事をもとに再編集しました)

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足がキレイなの

「小さい頃は、ナヨっとして女の子っぽかったから、よく“オンナ!”とか“オカマ!”ってイジメられて苦労したこともあった。

 そういう風に言われてきたから、自分をさらけ出したらダメだと。お芝居をやっても男の子らしくしようとか、“みんな一緒にさせる”という世間のルールに沿って生きてきた。どうしても、人と違っていると貶(おとし)められ、イジメられるのが日本じゃないですか。

 だからデビューさせていただいてからも、演歌の世界で、男の世界で生きていこうとやってきたけれど、なにか違うと思っていて……。私には私の生き方があるし、みんなはみんなの生き方がある、それでいいんじゃないかって」

 この時点で彼は42歳。「箱根八里の半次郎」でデビューしてから20年目の節目を迎えた年であった。また、演歌とはまったく異なるロックテイストの楽曲、人気アニメ「ドラゴンボール超(スーパー)」の主題歌「限界突破×サバイバー」もまた話題を呼んでいた。

 その年のプロ野球・ヤクルト対阪神戦が行われた神宮球場の始球式では、ショートパンツ姿でマウンドに上がり、ムダ毛が一切ない生足を披露。フェミニンな魅力が注目を集めていた。

「ミニパンでしょ。自分で言うのもなんだけど、アタシ足がきれいなの。キレイすぎて困っちゃうわ(笑)。

(容姿がフェミニンになってきたことについては)ええ、よく言われます。キレイと言われるのは嬉しいけど、逆にブスって言われるのはつらい。性格ブスにもなりたくないから。悪口でも何でも受け入れられる度量のある人になりたい」

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