「組員の心を一つに」と誓った6代目山口組と3代目弘道会の「事始め」模様と「ラーメン組長」2代目事情

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8年連続の行動方針

 12月13日、6代目山口組の事始めが執り行われた。その2日後には直参組織の3代目弘道会も事始めを開いている。正月の準備に着手する日とされ、一般組織でいえば忘年会や新年会のようなものだと捉えておけばいいだろうか。年末にあたり、それぞれの組織、関連事件の現状をまとめておこう。

 まず6代目山口組である。

 12月13日、司忍組長ら幹部が出席し、2次団体である2代目國領屋一家(本部:静岡県浜松市)で山口組は恒例の事始めを開いた。

「捜査員40~50名が事務所に張り付いて、司忍組長以下、出入りする幹部やクルマを確認していたようです。それに呼応してメディアも取材にやってきていました。来年1月に82歳になる司組長がカメラの前で意気軒昂ぶりをアピールした形と言えるでしょう。山口組における事始めとは、正月に先立って新年のあいさつをする、といった意味合いですね」

 と、担当記者。

司組長との縁

 その場では来年度の方針が固まり、8年連続で「和親合一(わしんごういつ)」となったという。「組員の心を1つにして事に当たっていく」というメッセージだろう。8年連続というのはつまり、山口組が分裂して以降、ということになる。

「和親合一は山口組の綱領にある言葉です。“内を固むるに和親合一を最も尊ぶ”というくだりにあります。分裂後に残っている者で心を1つにし、騒動が落ち着くまではこの四字熟語が行動指針となり続けることでしょう」

 と、竹垣悟氏(NPO法人主宰、元山口組系暴力団組長)。

 開催の場となった2代目國領屋一家の前身は芳菱会という名で、5代目山口組若頭補佐の瀧澤孝会長が率いていた組織である。ここで事始め式が行われたのは初めてではないあたりからは、関係の深さがうかがえる。

「瀧澤会長はそれこそ司組長とは親しかったようで、定例会に来る際にも2人一緒のことが多かったと聞いています」(同)

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