テレビに未練はない、後はさんまちゃんに…北野武監督が最後に欲しい映画賞は何か
狙うはベルリン
97年のヴェネチア国際映画祭では、北野監督の「HANA-BI」が金獅子賞(作品賞)を受賞している。金獅子、銀獅子が揃っていれば十分ではないのだろうか。
「狙っているのは他の三大映画祭です。たけしさんは日頃から『金熊か銀熊を取りたい』と言っています」
金熊賞といえば、ベルリン国際映画祭の作品賞だ。銀熊賞は監督賞や脚本賞、主演俳優賞などにあたる。ちなみに、三大映画祭のもうひとつはカンヌ国際映画賞で、こちらの最高賞はパルム・ドールだ。
「もう一度、海外の映画祭で評価されたいようです。いま、たけしさん頭は、海外でどうやったらウケるかでいっぱいのようです。そのためにも、外国人が好むような演出で首も飛ばしました。映画の構想はまだいくつもあって、最後まで映画を撮りたいとも言っているそうです」
テレビはどうなるのか?
「すでにテレビには未練はないそうです。『バラエティは(明石家)さんまちゃんに任す』と」
昔はよく「映画賞などの権威が欲しいのは笑いのため」と言っていたけれど。
「奥さんが、もうバラエティには出て欲しくないと思っているようですよ。特にギャラの安い番組は。今後はゲストとして、『まつもtoなかい』のような人気番組とか、さんまさんやタモリさんの番組しか出演しないようになるとみています」