大阪万博 350億円「リング問題」の本質 「無駄」論争で置き去りになっていることがある
2025年に開催される大阪・関西万博の会場に建設中の大屋根、通称「リング」が物議をかもしている。約344億円とされる建設費用に対し、「世界最大級の無駄遣い」「世界一高い日傘」といった批判の声が上がっているのは、多くの人が聞きおよんでいると思う。
4月13日から10月13日まで184日の会期にだけ使用し、終わったら撤去してしまう構築物に、これほどの巨額を投じるというのだから、無駄を指摘する声が上がるのは、当然といえば当然だ。しかも、自見英子万博担当大臣が、このリングの意義について「日よけの熱中症対策として大きな役割を果たす」と説明して炎上。...