「生徒さんを金儲けの手段と見なしている」 宝塚親会社トップの素顔を弁護士の兄が明かす
遺族側は「角会長に謝罪してほしい」
劇団内では一時、7日の午後は代役を立てて上演する案も出たのだが、
「この回は販売用DVDの撮影が予定されていたため、彩風は無理を押して出演せざるを得ませんでした」(同)
忌まわしい記憶を抱えるトップスター自ら幹部に掛け合い、刷新を呼び掛けたというのに、長くはびこる“因習”が改善される兆しはない。
社会部デスクが言う。
「今月7日には遺族側代理人の川人(かわひと)博弁護士が厚生労働省で会見を開きました。5日付で劇団側に意見書を提出したと明かし、あわせて2021年8月にAさんがある上級生からヘアアイロンを当てられたおでこの写真や、別の上級生から暴言を浴びせられた時期のLINEなども公表したのです」
意見書によれば、上級生らからのパワハラは15件あったといい、
「川人弁護士は、劇団が進める調査は『稽古のやり方や公演スケジュールに関する聞き取りであり、本件の事案を究明するためのものではない』と批判しました。また、『歌劇団の対応は阪急グループの責任と判断で決まるので、(阪急阪神ホールディングスの)トップである角(すみ)和夫会長(74)が会見を開いて謝罪してほしい』とも訴えたのです」(同)
理事長が笑顔で
こうした動きと並行し、当の宙組では、
「東京公演『PAGAD』の全日程中止が5日に発表されましたが、これに先立ち4日午後、村上理事長や組プロデューサーのもと、大劇場に宙組の生徒全員が集められて中止が知らされました。その時、かつて宙組でプロデューサーを務めていた村上さんが満面に笑みをたたえて『皆さんに会いたかったです!』などと呼び掛けたものだから、生徒たちはあきれていました」(劇団の演出関係者)
とのことで、
「この場で、7日から8日にかけて期別に生徒同士が話し合うことが決まりました。その後は10日の午後、大劇場横の宝塚バウホールに宙組全員が集合して生徒規則の改訂について協議する予定だったのですが、7日の川人弁護士の会見を受け、『遺族側が会見するような状況で小手先のルール改訂を話し合うべきではない』『劇団の対応こそが求められているのでは』といった声が生徒から上がり、期別の話し合い自体が中止になってしまいました」(同)
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