「生徒さんを金儲けの手段と見なしている」 宝塚親会社トップの素顔を弁護士の兄が明かす
現役の宝塚歌劇団員の自死を巡り、遺族側は先ごろ、親会社である阪急阪神ホールディングスの責任に言及した。一方、およそ2カ月ぶりに再開した大劇場での公演はトップスターの不調により中止、そして再開と迷走。いびつな「パワハラ集団」の行きつく先は……。
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今月1日から大劇場で始まった雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」では、相次いでアクシデントが生じた。
「5日には午前開演の部が『舞台上のトラブル』でおよそ40分中断しました。続いて7日は午前の部が突然中止となり、午後の部は定刻のおよそ1時間前に実施が決まるなど混乱続きでした。その後、8日から10日は『公演を安全に実施することが困難』との理由で中止となりましたが、10日には一転『準備が整った』と、12日に再開して翌日の千秋楽まで上演することが発表されたのです」(芸能記者)
さる宝塚関係者が明かす。「5日の中断と7日午前の中止は、いずれも雪組トップスターである彩風咲奈(あやかぜさきな)(93期)の体調不良が原因だったのです」──。
過呼吸でパニック状態に
宙(そら)組の娘役だったAさん=享年25=が自宅マンションで飛び降り自殺を遂げたのは9月30日。劇団は11月14日に会見を開いたものの、上級生からのパワハラやいじめは「確認できなかった」とし、今なお遺族側の主張とは隔たりがある。会見の2日後には、公演が中止されていた雪組の生徒が集まり、理事長ら幹部と直談判。彩風はパワハラ的指導の改善を求め、他の生徒らも「ご遺族に誠意を」と訴えかけたのだが、当時専務理事だった村上浩爾(こうじ)理事長(56)は、
〈いじめはあったのでしょうが、宙組だけでなく生徒全員を守るために会見では言いませんでした〉
などと口にしていたのだった。関係者が続けて、
「彩風は1日の初日終演後、観客に『千秋楽まで元気に駆け抜けて参りたい』とあいさつしていましたが、とても舞台に立てるようなコンディションではなかった。実は本人もかつて上級生からパワハラを受けたことがあり、当時の記憶がフラッシュバックし、過呼吸でパニック状態に陥ってしまったというのです」
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